医療が高度化していく中で、はじめの診断から治療に至るまで医師が患者さんとの関わりを増やす事により、それが患者さんの安心につながると思いました。そして乳腺専門医の自分にできる事は何か?と考えた時に “日赤ブレストセンターと連携して、高度な医療を身近なクリニックで提供する”ことでした。
日赤は地域医療支援病院として承認を受けており、高度な医療機器の共同利用が可能です。そのため、日赤で勤務していた時と同じ状況・方法で乳がんの診断が可能です。さらに、乳腺専門のクリニックとして乳房に異常が見つかった場合はそのまま自院で検査が可能なため、迅速な診断ができます。また、日赤ブレストセンター担当医師と共同で治療方針の検討や開放型病床を利用して手術をおこなうことが可能です。術後は乳がん術後地域連携パスを利用して、ホルモン療法や経過観察を自院でおこなうことができます。
このように、身近な乳房のかかりつけ医でありながら、乳がんの診断から治療まで一環として携われる連携-次世代の病診連携-を目指しています。その結果、少しでも多くの乳がん患者さんが安心できることを切に願っています。